MAR.5,2021

 いつもより早めに起床すると、想定していたよりも気温が低い。しばらく布団のなかでじっとしているも、入浴剤もあるし、久しぶりに朝風呂でもとバッと起きる。30cmくらいお湯をためてゆっくり入るものの、だんだんとぬるくなっていくのに物足りなさを感じてお湯を足しているうちに、けっきょく肩くらいまでになった。ぽかぽかした状態で午前の仕事をすることができたけど、午後になると急に強い眠気が襲ってきたので、やはり朝風呂はあぶない。

 3、4日に一度くらいお昼を食べにいっている近所の蕎麦屋で天ざるを食べる。明るいおばあちゃん店員が名物になっていて、町の人々によく慕われている。厨房で蕎麦を打っているのは息子さんなのではないかなと思っている。この日の店内はにぎやかで、近所の現場で工事しているだろう職人さんたちがたくさんいた(なんだかんだいって平日のお昼は満席だったりする)。いちばん若い二人組におばちゃんが蕎麦湯をだしていた。これ蕎麦湯っていうの、残ったつゆにかけて飲むとおいしいのよ、と声をかけられた若者たちは、そうなんですね!いただきます!とはじめて聞いたような感じでリアクションをとっていた。天ざるの天ぷらは、ししとう、しいたけ、かぼちゃ×2、えびというラインナップで、どれもかなりおいしい。衣が固くてバリバリしているので、多めにでてくるつゆをたっぷりつけるのに向いている。天ぷらの油と旨味がミックスされたつゆでそばを食べると味がぜんぜん変わっていて楽しい。

 この蕎麦屋のとなりのとなりにはドイツ系のパン屋があり、だいたいここで次の日の朝のパンを買っている。黒くて固くて酸っぱくてなかにいちじくが入っているパンがあり(正式名称不明)、これがおいしい。あと、りんごとくるみのケーキが200円くらいで売っていて、これもおいしい。パン屋と蕎麦屋の並びには他に、八百屋、魚屋、古本屋、カフェ、コーヒー豆屋などがある。ちょっとした商店街みたいな感じで、近所のホットスポットだったりする。

 近くのお店や公園や道や地形はだいたい把握できた。土地が身体に馴染んできた気がする。少しずつ、住みやすい場所だと感じてきた。

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