SEPT.21,2023

子が離乳食をボイコットしはじめたのが先週のこと。なんだこれは、とかなり困っていたのだが、徐々に、スプーンで受動的に食べさせらるのがいやで(スプーンで食べさせようとすると、ぷい、とする)、自分で能動的に食べたい欲求が出てきているのだとわかってきた。おやき(茹でたじゃがいもに野菜や肉を混ぜて焼いたもの)をつくって掴ませたら、ぽんぽん食べてくれるようになった。おやきも最初はあまり積極的じゃなかったのだけど、まず好物のさつまいもで団子のようなひとくちボールをつくってパクパク食べさせて(「ブースト」と呼んでいる)、同形態のおやきを渡すと食べてくれるという法則性を妻がつかんだのだった。ナイス。

言葉もだいぶ増えてきて(母のことを「アンマー」と呼ぶのはだいぶ昔から。沖縄の方言でも母はアンマーらしい)、あちゃ、とか、あぱ、とか、え〜?、とか、ゲヘ、とかいろいろと言っている。生まれたときからずっと、変な音を出す楽器のようだったが、少しずつ人っぽくなってきているようだ。

妻はむくみに苦しんでいて、テーブルの上に足をあげたり、床でマッサージクッションを足にあてたりしてむくみと格闘しながら遠近法に関する本を呼んでいる。絵画は2次元に3次元を折りたたんでいるから4次元的な知覚が可能だが──2次元の平面に3次元空間を想像しているときの観察者は4次元的な存在だ──建築やインスタレーションでそうした絵画的な(4次元的な)知覚を拡張することは困難だというはなしをした。