SEPT.21,2019

 代官山の展示へ。最終日と最終日前日はお客さんが急激に増えると聞いていたけれど想像以上で、展示室の密度がすごく高かった。ぼくらの展示、想定していた観賞者の数は最大でも6〜8人ほどだったので、これほど人が多いとこちらが想定してしたようには見てもらえないんだろうなと思った。むずい。  

 ぼくらの展示内容はシンプルで、割と作りこんだ1/30模型とラフなつくりの1/200敷地模型、アクソメ、地図、漫画的なドローイング、写真。展示台には一次審査の書類で使った説明文などを並べたが、基本的に壁面にはテキストが出てこないようになっている。展示物の解像度を不揃いにするということは最初から決めていたので今回の内容にはある程度満足しているのだけれど(展示内容にも響いている展示形式だし)、次回はもうすこし要素を減らした静謐な感じの展示にトライしてみたいなと思った。図面と模型だけとか。

 今年度のSDレビューは一次審査の結果発表が遅く、準備期間が例年より1-2週間短かったみたい。しかもぼくと齋藤は建築学会大会を挟んでいたので、実質2-3週間ですべての展示物を揃える必要があった。そのための作戦?として、ある程度のところまで二人で設計のブラッシュアップを進めたあとは、各自分業をすすめることにした。齋藤がアクソメや地図、漫画パースというったドローイング系、ぼくが模型、図面、写真。SDレビューはドローイングと模型の入選展なので、ちょうドローイングと模型で担当をきっぱり分けたことになる。これは、テイストがばらばらになってしまってもかまわないから展示物ひとつひとつの密度を上げ内容を面白くしようという判断でもあるし、テイストがバラバラであること自体が自分たちのスタンスを表しているんじゃないかという判断でもあった。ただデメリットもあって、展示物ひとつひとつに目を通してもらわないとプロジェクトの全体像が浮かびあがってこないようなプレゼンテーションになってしまったかなと思う。じっくり見てもらえればスルメのように面白いところが見えてくるんじゃないかと思うのだけど、人が多い+観賞時間が短いと、何がしたいんだかわからない案だな、となってしまいそうだ。プロジェクトの全体像を一発で見せるようなことは特にしたくなかったし、するつもりもなかったけれど。

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PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4, FUJI PRO400H