APR.5,2019_E100

 今年の初春はまじで例年にない寒さだったが、ようやく暖かくなってきたように感じる。朝起きたら窓を開けて部屋の換気をするのだけど、それも苦じゃなくなってきた。最近は午前中は自宅で作業して、そのまま昼飯をとって、午後から外へ出て作業する(研究室だったり駅前の喫茶店だったり)ことが多いのだけど、午前中作業をしている最中はずっと窓を開けながらキーボードを叩いている。家のとなりは気象大学校の敷地なので、それはもうこの時期になると、鳥の鳴き声で賑やかである。今日もそう。窓から外をみると、桜の花びらも風に乗って舞ってきている。キレイなのだけど、プランターに積もった桜の花びらを取り除くのはけっこうめんどくさいので、すこし複雑な気持ちになる。

 復活した「Ektachrome E100」使ってみた。コントラストがはっきりしていて高精細で、青みがかった影の色がキレイだし、おもってもみなかったようなイメージが撮れる、気がする。難しいけど面白いフィルムだと思う。ただ問題は値段で、使っていても頭の中では「1枚現像と合わせて〇〇円……缶コーヒー1本分(まじか?!)……」というざわめきがぬぐえず、シャッターを押すのにすごく躊躇してしまった(結局E100二本分消費するのに1ヶ月半くらいかかっている)。これを撮り終わったいまは普通にネガを使っているのだが、やっぱり気楽に撮れて気持ちが凄く楽だ。精神衛生的に健全なのはネガだな、と思う。どちらが良いというわけでもないのだけど、この心情の違いで、撮る写真の性質も変わってくる気もする。 

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Contax S2, Carl Zeiss Planar T* 1.7/50, Kodak Ektachrome E100