MAR.19,2019_展覧会撤収

 昨日は展覧会の撤収の日で、無事に何事もなく完了し安心した。会場が空っぽになるの、すごく不思議な感覚だった。空っぽの空間のなかに、うっすらぼんやり自分が配置したオブジェクトが見えている感じ。設計段階でこの感覚が発現していてなおかつ他人と共有可能なら最強なのに、と思う。VRとか使えば近いところまでいけるのかもしれない。

 今回の会場設計に関して、信頼している何人かのひとたちからいくつもの真摯なコメントをもらい、とても勇気づけられた。どんなにささいなことでも、気づいてくれるひとは気づいてくれるし、逆をいえば、そういう人がいる限り仕事に手は抜けないなと思った。

 加えて将来のことで(今回のことが結構後押しになったのだけど)、もし学位が取得できてもそのまま大学に残るのではなく一度設計事務所に務めてみよう、と思っている(拾ってくれるところがあれば、だけど)。大学で職を得たくて博士課程にいるわけではないのでアカデミックポストにはまったく興味がないのだが、しかし教育にはすごく興味があるのでいずれは戻ってはきたい、とか頭の片隅では思うものの、しかし既存の教育制度を迎合するような態度は取りたくない、とも思う。絶賛引き裂かれ中。

 大学の建築教育への疑問は今年の修士設計の講評会ですごく意識させられたことで、そのことについては書き溜めている下書き記事があるのだが、公開しようかは迷い中だ。お蔵入りかな、と正直思っていたのだが、後輩に読ませろいわれたので近いうちに公開するかもしれない(そんなにたいしたことは書いていない)

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Contax S2, Carl Zeiss Planar T* 1.7/50, KODAK Portra 800