○団地とか住宅地に不意にあらわれるヤシ科の樹木や、バナナ等のバショウ科の植物が妙に好きだったりする。その土地のキャラクターとか、周辺の建物の形式とかとは文脈が全然あっていなくて、むしろちょっと浮いてすらいるのだけれど、しかし依然として本人たちは堂々と存在しているから、これはまぁこれでいいかと思わせられる。ゲニウス・ロキに「出てって」といわれそうな感じなのだが、いいじゃん、いいじゃん、と居座り続けた結果、なんとなく周りと馴染みだしている感じというか。ぼくは結構、まちを覚えるときの目印にしていたりする。それと、ぼうっとただ眺めていたりもする。
(Mamiya RB67 Professional, Sekor 127mm F3.8, Kodak PORTRA160)