建築

8.JAN,2024

昨年末に中途半端なところで終わっていた作業を完遂させ、ひとまず研究室の改装が概ね完了。必要最低限の書架を既存ロッカーと窓に合わせて配置。壁はN85で塗装。シハチのテーブルは背面をアングルで補強しているので意外と揺れない。パンチカーペットの色は…

6.JAN,2024

アーキペラゴの畠山さんと会って久々に会う。実際に会うのは今や彼らの代表作となった「河童の家」のオープンハウスのとき(2021年?)以来だろうか(もしかしたら河童の家の模型を事務所で見せてもらった2020年以来かもしれない)。畠山さんにお子さんが生…

3.JAN,2024

能登の大地震、津波の動向を追っていたらあっという間に新年明けてから三日が経ってしまった。富山の実家・親族は無事。できるだけ多くの命が助かることを祈りつつ、冷静に状況判断しようと努める。旧友たちは無事だろうか。 積雪地域特有の、ある程度勾配を…

DEC.29,2023

夜、スイス在住の建築家・中本さんと銀座でご飯を食べつつ情報共有。中本さんから提案があった店が銀座のビル群のはざまにある三州屋という居酒屋・定食屋で、こんな場所があったのかと驚きつつ、穴子のフライなどを食べた。良心的な価格にもかかわらず大き…

DEC.26,2023

岩波書店の『思想』2024年1月号に寄稿しました。12月26日発売。ぜひご笑覧ください。 僕は「重力と歴史──新宿ホワイトハウスの歪んだ立方体」と題して、磯崎さんの最初期の仕事である新宿ホワイトハウスの改修に携わった経験を起点に、建築にとって幾何学と…

DEC.17,2023

アウレリの新刊‘Architecture and Abstraction’を少しずつ読んでいる(といってもすでに読んだことのある内容が多い)。 mitpress.mit.edu アウレリが第一章の冒頭で計画=プランと企図=プロジェクトの違いについて触れている箇所が興味深く、引っかかった…

NOV.20,2023

子は絵本にはそれほど執着しないのだが、なぜか最近、井筒俊彦の『イスラーム哲学の原像』をよく手にとり、読んでいるようなそぶりを見せる。井筒はやばいぞ井筒は、とツッコミながら見ている。そういえば晩年の磯崎さんも井筒をかなり読み込んでいたらしい…

NOV.13,2023

すごく寒くなる予感を感じたのでホットカーペットの購入を決めた。買いものは割合悩むタイプの家族なのだが、寒さ対策グッズに関しては迷わない。妻が率先して動く(寒いの苦手)。アイリスオーヤマで買ったホットカーペットは注文したこの日に届き、物流網…

NOV.9,2023

TOTOギャラリー・間で開催中の西澤徹夫さんの個展「偶然は用意のあるところに」の展覧会レポートを寄稿しました。鑑賞前後のおともにぜひ、です。様々な角度から語ることのできる展示だったけれど、コンパクトな展評なので(これでも依頼があったときの文字…

10 JAN. 2022 「手入れ/Repair」展について

個展について振り返らねば、と思いつつ、一ヶ月以上が過ぎてしまった。というか二ヶ月くらいが過ぎようとしている。展示は7週間ほど前に終わった。正確には、11月21日に終わった。でも、展示室への手入れが会期中に終わらずもう数日続いたり、25日に「竣工式…

30 DEC. 2021

実家に帰省する電車のなかで、今年中にやっておかねばと思いCVページ(jp/en)と仕事のページを更新したら、急に今年が納まったような感覚になってきた。今年は成り行き的にGROUPという場所を立ち上げたり、雑誌を刊行したり、博士論文の提出・審査があった…

NOV.6,2021_「手入れ/Repair」展

バタバタしすぎててまったく更新できてないけれど、個展があります! 来週から、新大久保のWHITEHOUSEで展示をします。「手入れ」をキーワードに、2週間かけて床を直します。詳しくはステイトメントをば。(けっきょくまだやっていない)庭のオープンハウス…

OCT.6,2021_Ph.D.

9月30日、つまりは先週の木曜日、神楽坂で学位授与式があって、東京理科大学から博士号を授かった。いろいろとまわり道ばっかりで、とても時間がかかってしまったけれど、無事に学位をとることができて、今はすごくほっとしている。胸のつっかえがひとつ取れ…

SEPT.25,2021

今週の月曜日に、下北沢のB&Bさんで岡崎さんとのトークイベントがあった。先週の木曜はミサワAプロジェクトのレクチャーがあって、これでトーク系のイベントはひと段落。聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。こういう地道なトークイベント…

SEPT.7,2021

もうすっかり寒く、ひと雨ごとに夏が遠のいていくみたいだ。今年もまた、夏っぽいことはあまりできなかった。今まさに雨が降っている。秋ってこんなに雨ばっかりだったかな、と思う。 先月の日記で書いた*1、お盆くらいに見た館林美術館と太田市美術館・図書…

SEPT.4,2021

朝起きて視界がぐにゃぐにゃするなと思っていたらメガネが歪んでいた。ベッドの上でうとうとしていたときにむにゅっとやってしまったんだろう。左右のレンズの向きが少しずれていたのでその場でぐいっとやって、視界をなんとか正常に戻す。近いうちに眼鏡屋…

SEPT.1,2021_シン・マサキキネンカンの写真

もうずいぶん前のことになりますが、東京藝術大学青木淳研究室による展示「シン・マサキキネンカン」の記録写真を担当したので、ブログにもアップしました。久しぶりに写真をひと通り見たけれど、どんな空間だったのか、まだまだ鮮明に覚えているから不思議…

AUG.26,2021

岡本太郎記念館でライブ・ドローイングしている画家の弓指寛治さんの壁画(4メートル×4メートルくらいある)の支持体の設計・施工管理をGROUPが担当していて、その追加工事で朝から現場へいく。図面はひいたものの、施工は博論と丸かぶりしていたせいでほと…

AUG.22,2021_おれたち改造屋

11時に水道橋のコメダでさいとうと待ち合わせ、11月にある展示について時々話しながら、午後から専門学校で依頼されているレクチャーの内容について打ち合わせる。コメダのモーニング、私はいつもB(たまごペースト)かC(あんこペースト)なのだけど、さい…

AUG.11,2021_タブの供養

記憶はすぐに薄れるいい加減なもので、とりわけ自分の記憶力はぼんくらだという認識があるので、ブラウザのタブを溜めがちだ。ブックマークするほどでもないけれど消したくはない、というような、ほどほどの重要度の情報が束になっている。iPhoneのデフォル…

AUG.8,2021

7月19日に行われた博士論文の公聴会は無事に終わって、気がついたら3週間近くも過ぎてしまった。博論が一段落してから「ぜったいに文字を書きたくない!」という強い信念のようなものが芽生え、すっかりブログからは遠ざかってしまっていたけれど、そろそろ…

MAY.25,2021_さいきんの仕事

もう会期終わっちゃいましたが、六本木のANB Tokyoで開催された三野新さんの展示「クバへ/クバから」の会場構成をGROUPで担当しました。詳細は以下から。ものすごくおもしろい展示(演劇+写真展)だったし、撤収の折に完成した写真集もじっくり読んだのだけ…

MAR.1,2021

「ノーツ」ですが、クレジットカードの支払い審査が終わってカードでのお支払いもできるようになったので、ぜひにです。コンビニ支払を設定した方で、支払いを忘れてそのままキャンセルに……という方がけっこう何人もいらしゃったのだけど、これでひと安心、…

FEB.25,2021

午前中、裏山で「ノーツ」の書影を撮った。この雑誌は毎回テーマがはっきりと決まっているので、書影もそれに合った場所で撮っていくのがいいのかな、と考えていた。今回は庭がテーマなので、野外で撮るのがいいのかなと思って、天気も良かったし、風もおだ…

FEB.22,2021_ノーツ 第一号 「庭」

雑誌をだしました。ブログでちょくちょく進捗報告してたものです。長い道のりでしたが、ようやく刊行できました。下のページから詳細をみることができます。発送は3月初旬を予定していますが、すでに予約は可能です。数に限りがあるので、ぜひ早めにご予約い…

JAN.14,2021_ふたつの構成主義

「構成」という用語、建築分野に限らずかなり頻繁に使うと思うのだけど、一般名詞ほど各ジャンルで特別な意味を持っていたりして、使い方が難しい。建築においては、そもそもcompositionの訳なのかconstructionの訳なのかあいまいな部分もある(後者にはもち…

DEC.29,2020_乳児の移動、モノの遮蔽

ユリイカの戸田ツトム追悼号がとても充実している。いろいろ書きたいことはあるのだけど、まずは佐々木正人の乳児の移動についての考察が非常に示唆的だった(戸田さんの仕事に直接言及されている部分ではないけれど、そちらはまた明日)。佐々木さんの乳児…

DEC.27,2020_2020年、納まる(たぶん)

昨日、国立でのトークイベントがあり、今日は展示物の撤収をして、いよいよ年内の仕事は納まった!(かな?本当に…?)という感じ。明日はひさびさに穏やかなのんびりとした日を過ごせると思う。といってもやることもとくにないので、洗濯したり、流し読みし…

NOV.24,2020_スケールの零度

もともとnoteで公開していた記事だけど、こちらに移行します(運営会社のごたごたが嫌になって、徐々にnoteから撤退中なのです、、)。去年建築雑誌に寄稿した、スケールに関するとても短い文章です。 - 建築はスケールの扱いが帰趨を決する芸術であるが、こ…

NOV.23,2020_アフタートーク

多木浩二の写真について語るトークイベントが無事に終わった。収録は2-3時間の予定がまさかの5時間超えで、生放送での継続視聴はかなりしんどさがあったと思うのだけど、前編後編に分割された動画が現在公開されているので、よろしければこちらを見ていただ…